お話続き

岡山県北東部にある、後山 ここで、ご夫婦2人。
岡山で熊の調査をしながら、身近な森を守っている人に
会いに行ってきました。
 

 写真は自然林。
霧が少し晴れた数分の森の景色です。
 
岡山に移り住んでもぅ、4年から5年。 熊の生態調査をしながら、
森が地球を守り、
動物達が、森を守っていることを、一人でも多くの人に感じてもらう為に、
森のガイドを始められたそうです。
 
山の散策の後、湧き水で挽き立ての、美味しい珈琲と
手作りのマフィンをいただきながら、
今の地球の話  山里の人達の話を聞かせてもらいました。
 
人生をかけられた挑戦に、苦痛はなさそうでした。強い信念があってこそ・・。
教えていただいたお話を少しだけ、ご紹介します。 
 

熊の爪跡。
ここに野生の熊がいる証拠です。
  
でも、数メートル先には、綺麗に舗装された真新しい
アスファルトが敷かれています。
 
人工の植林は植えたら  ”うえっぱなし”
経済の流れの中、利益を生まない森はメンテナンスがされず
放置されている植林の森。それは、
死の森のようなもの。
植林された地面には、太陽が届かず、草木が生えない。
そこは、鹿も、イタチも、どんな動物も歩くことすらできなくなって、
やがて、アスファルトを歩くようになり、
里へ近づく原因のひとつになっています。 
 
舗装された道路脇のみぞ。
そこは、夏、温度が上がり、みぞから這い出せなかった
小鳥の雛や、小動物達の墓場・・・。
それでも、そんな 環境の中でも、動物達は、森と命をつないでいるのです。
  
熊が木に登り、大きく木を揺らす。
木の実が地面に落ちて、
地面を歩く小さな生き物達へ 、熊からのプレゼント。
鹿が角を研ぐ、樹液をなめて、木の皮がはがされる。
それが、小さな穴になって小動物たちの住まいになる。
やがて、木が成長すると、 大きな穴になって、
熊の冬眠場所にもなる。

動物と植物との共存があって、そして、森は命をつなげている。
まだまだいろんなお話がありましたが、 
小雨の霧の森の中、雨の音と、鹿の鳴き声を聞きながら、 
静かに、今の日本の森について、教えていただきました。
 

 
岡山から今度は、万博公園へ日を改めて訪問。
 
「地球の資源を循環する。」資源は循環することが出来る。
閉館間際の人の姿のない万博公園で夕陽を受けた森の中、
発電機は小さく存在していました。
 
「スターリングエンジン熱交換型発電機」
それは 間伐材が燃料となる 発電機。
間伐材を燃焼させ、そしてエネルギーへと変える。
 
「まびいていかなければ、決して生き返らない、日本の多くの植林。」   
「ガソリンを必要とせず間伐材からエネルギーを生み出すスターリングエンジン」 
木材燃焼時に発生する二酸化炭素もまた、再び森が成長する過程で吸収される。
 
資源は本当に循環することが出来るかもしれない。
そう、思いながら、ふと、見上げると、小さく見えた発電機
本当は、大きな夢の固まりでした。
五味さんから、教えていただいた、
日本の森はどうしたら、再生できるのか、
新しい、エネルギーと、資源循環のお話を頼りに・・。