「どこにも載っていない学習塾の選び方」
平成5年より東灘区で「こうべ学習会」の塾長をされてられる 西畑泰宏さんに
お話をお伺いしました。
--- Qさっそくですが、
岡本で学習塾を始めようと思われたことや
岡本について、教えて頂けますか?
----A岡本、摂津本山あたりは、私が学生時代の頃から・・
もっと昔から教育に熱心な方が非常に多い。大げさ
かもしれませんが、日本の中でも、一番といえる文
教地区だと感じています。
教育に対する意識の高さを今でも日々、実感してい
ます。熱心な方が多いので、それだけ、「本物」
でなければダメですね・・。
2年3年で撤退される塾もたくさんありました。
本気で向き合わなければ続けられないのが
岡本 だと思います。
インタビュー風景
----Q「学習する 学ぶ」ということに熱心な街というのは
環境が良いということでもありますが、その分、
塾さんの数も多くて、選ぶのが本当に大変だと思う
のですが 塾選びのヒントはありますか?
-----A1)お子さんが楽しんでいる
(自主的に塾に通っている)
2)成績が少なくとも下がっていない
この2点は最低限、必要ですね・・。
まずは、お子さんの特性をお考えいただいて、
個別指導塾が向いているのか、
一斉指導が向いているのかを選んで下さい。
一概には言えませんが大枠としてお考え頂く場合
■一斉指導について
・負けん気が強い
・明確な学習意欲 目的を持っている
学習することに自ら積極的に取り組めるお子さんは
一斉授業で十分に学習できると思います。
一斉授業ではお子さんは受け身ですから気持ちがそ
こになくても授業は進みます。
流れていく授業にくらいついていくだけの気迫が必
要になってきます。
それでも、クラス分けは、細分化している方がいい
でしょうね。今の今、お子さんがそのクラスのレベ
ルに合っていない場合は、お子さんが可哀想です。
★一斉指導選び方ポイント
お子さんに学習意欲がある。クラスが複数あって、
お子さんのレベルに合うクラスがある。学校の成績
は平均点より上である。
■個別指導について
個別指導の本意は、お子さんが立ち止っている原因
を探ることです。一斉指導では出来ません。
1つの問題が解けない場合、算数でも英語でも、
その理由を探ります。
① 問題の意味が理解できていない OR 解き方がわ
からない。
→言葉を足して補う。角度を変えて説明する。
→図解で補足する
「その子が理解できる図や言葉を探りあてる」
②基礎学習が足りていない
→まずは基礎学習 反復練習をする
(例えばですが、英単語を知らなければ
長文は理解出来ないということです)
「その問題に取り組む前に必要な学習をする」
本人が理解できるところまで探る。
解けない原因を解明することはとても大切な事です。
なにより、お子さんの自らの学習への意欲を生み出
すには、 理解できた時の喜びというのは大きな要因
ですからね。自らの学習への意欲があれば、自然に成
績は上がります。
ただ、短期間という訳にはいきません。
粘り強く、あきらめずに・・。
塾によって個別授業にも色々あります。
個別 風 指導 という教室もありますのでご注意くだ
さい。解けない問題に立ち止まっている子に、先生
自身がわかる言葉で、何度も同じ言葉を繰り返す。
という先生もいます。
その子が理解出来ない言葉で話をされても、通じま
せん。「わかった?もう一度説明するね。」と同じ
話をする先生は要注意かもしれませんね。
なぜなら、子供は「わかった」と言ってしまうから
です。これでは、何も進みません。
★個別指導選び方ポイント
教室長に、お子様の様子やお子様に対する指導方針
を質問して下さい。明確に答えてもらえない場合は
、個別指導ではないということです。
----Qありがとうございます。なんだか大人にも通じる話
ですね・・。先輩に「わかったか?」って聞かれた
らとりあえず「はい」って言ってしまいます。
当たり前かもしれませんが、教育は、奥が深い。
----Aそうですね。ちょっと人生論的ですが、
努力してできなかった自分を知るのが怖いと感じて
しまって、最初から努力しない、真剣に取り組まな
いというのは、本当に残念です。
やればできる、ではなくて、やってみる。
まずは、やってみる。
家でテレビ見てる人がいて
うるさくて勉強出来ない。
部活で疲れて勉強出来ない。
先生の説明が悪い。
今日は寝てないから勉強出来ない。
言い訳は山のように出てきます。
やってないから出来ない。
本人が納得しやすい理由が欲しいだけですね。
自分を甘やかして、外部に理由を求めるよりも、
今の自分を恐れない。
今の自分の能力に傷つかない強さが必要ですね。
まずはやってみる。そこからです。
----Q本当に、まずはそこから・・なんですね。
やって出来なかった自分が惨めかもしれない・・
プライドが邪魔するという事ですか?
----A自分が傷つきたくないというのは誰にもある
心理ですからね。お子さんでも同じです。
良い習慣を手に入れる努力が必要ですね。
簡単なことのようで、難しいかもしれません。
毎日、言い訳しながら生活しない。
そんな気持ちが必要だろうと思います。